「大きい」と「小さい」のちがい、色の名前…
簡単なことほど、教えるのがむずかしい

子どもができなくてもしかたがない、もしくは当たり前と思っていませんか?

環境さえ整えば子どもはできるようになると思っていませんか?

定型発達の子と一緒に過ごせば、まねして学ぶ?

インクルーシブ教育の環境だったら、より認知機能は向上する?

本当でしょうか?

子どもが自らの力で課題解決し、自信を持てるようになったら…。

そんな未来を実現するために、『ちのとれ』の研修制度があります。

専門的な知識を学びながら、子ども一人ひとりに合ったサポートができるようになります。

父親と母親が子どもを囲み一緒に積み木をしている様子

体験者の声

男の子のイラスト

13歳男の子

自分から感情や思いを言葉で伝えてくれるようになった。

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現在(2023年現在)のお子さんの年齢と性別を教えてください。

13歳の男の子です。
現在は、特別支援学校に通っています。

お子さんがダウン症の診断を受けたのはいつですか?

妊娠中に私の体調が悪くなり予定日より1ヶ月ほど早く緊急帝王切開で出産しました。
産後すぐにNICUに入ることになり、その後、検査によってダウン症と診断されました。

その診断をどう受け止めましたか?

診断後すぐには受け入れることはできませんでした。
頭の中では、ダウン症が“治る”ことはないと分かっていましたが、もしかしたら治るかもしれないという思いを諦めきれず、自分で情報を調べてみたこともありました。
出産前は、子どもと一緒にスポーツをしたり、海外旅行をしたりすることをとても楽しみにしていましたが、ダウン症に対する知識がなかったため、「障害児=何もできない」と勝手に決めつけていた部分もあり、気持ちは沈んでいました。
また、子どもの将来に対する不安に加え、自分自身の仕事や家族の人生設計を考え直さなくてはいけないと思いました。

現在(2023年現在)のお子さんの年齢と性別を教えてください。

6歳の女の子です。

お子さんがダウン症の診断を受けたのはいつですか?

出産後に、医師から告知を受けました。

その診断をどう受け止めましたか?

この子は将来どんなことができるようになるのだろうか、と漠然とした不安を抱えていました。

お子さんの成長過程で一番不安を感じた部分は何ですか?

小学生になっても落ち着いて椅子に座っていたり、課題に取り組むということが出来ない子ども達がいるという話を聞き、このまま何もしなければ将来的に自分の子どもも、学校での授業や病院の待合室などで落ち着いて座っていられない子どもになるのではないか、という不安を感じていました。

具体的にどんなことがお困りでしたか?

個別療育で示された課題でつみきや間違い探しなど、何をしないといけないかわからない、分かってもやりたくない気持ちから、切り替えができず拒否し逃げることが多く、泣き叫んで何もやりませんでした。 当時の課題のつみきや他の教材等目の前にある物を投げていました。 また、拒否があるため、長時間椅子に座り課題に取り組むことが出来ませんでした。

「ちのとれ」セッションを始めたのはいつですか?

3歳頃に始め、約2年継続しています。セッションは初めの10ヵ月程度は週1回、その後隔週1回の頻度で受講しています。

「ちのとれ」セッション開始後にどのような変化が見られましたか?

「ちのとれ」を始めてからは次第に拒否行動(物を投げる、泣き叫ぶ、離席する等)が軽減されるようになりました。泣いたり、逃げることはあるものの数分で落ちつき最後まで課題に取り組むことができるようになりました。

「ちのとれ」の効果で最も大きく感じることは何ですか?

気持ちの切り替えや物の奥行、空間のイメージを持ちながら行動することができるなど、生活していく中で大切な認知を「ちのとれ」を通して学んでいると感じます。
例えば、以前はクレーンゲームのおもちゃを左右にしか動かすことができず、奥にあるものを獲ることがなかったのですが、ちのとれの課題のレベルが上がるにつれて奥にあるものも獲れるようになり、今ではスムーズにクレーンを動かして全て獲れるようになりました。
また、ショッピングモールに買い物に行った際、初めての場所から歩き出したにも関わらず、通ったことがない階段や通路をスムーズに歩き、本人が行きたかったお店に辿り着いたこともありました。建物内のお店の場所をイメージできていたことに私が驚かされました。
子どもが抱える困難を自分の力で克服する術と、日常生活で必要な概念の習得を助けてくれることが、「ちのとれ」の大きな魅力だと感じています。

現在(2023年現在)のお子さんの年齢と性別を教えてください。

5歳の女の子です。

お子さんがダウン症の診断を受けたのはいつですか?

出産後すぐにNICUに運ばれ、ダウン症の疑いがあることを伝えられました。検査を受け1ヶ月後に正式な診断を受けました。

その診断をどう受け止めましたか?

「健康な子に生んであげたかった」という思いが一番強かったです。将来的には、定型発達の方たちと一緒に企業就労できるようになってほしいなと考えました。

お子さんの成長過程で一番不安を感じた部分は何ですか?

バンブーワァオで幼児グループレッスンを受けていた際に、待っていることが出来ず親の膝の上から立ち上がり動き回ることが多かったので、これから先の日常生活の中で公共の場所や学校などでも「待つ」ということが出来ないのではないかという不安を感じました。

「ちのとれ」セッションを始めたのはいつですか?

3歳の時に始めました。セッションを行う頻度は、開始当初は月2回でしたが途中から週1回に変更しました。これまで約3年ほど継続しています。

「ちのとれ」セッション開始後にどのような変化が見られましたか?

初めの段階では、親もセッションに同席して見守っていたのですが、甘える、やる気が出ない、集中力が続かないという状況だったので、後に母子分離で行うことになりました。初めてのひとりで取り組むという体験だったので、はじめは泣き叫んでいましたが、回数を重ねるうちにひとりの環境に慣れ、ちのとれ以外のレッスンにも母子分離で参加することができるようになりました。徐々に集中力も向上し「こうかな?こうかな?」と試行錯誤をしつつ自分自身の力で学習課題に取り組む様子も見られるようになりました。
また、ちのとれを経験してからは、公共の場でも少しずつではありますが、座って待つことができるようになりました。

「ちのとれ」の効果で最も大きく感じることは何ですか?

「大きい・小さい」や「高い・低い」といった抽象概念も理解することが出来るようになったのは、成長を感じることができてとても嬉しく感じた点です。洗濯物を干している時に「パパの(洋服は)おおきい」と言ったり、風船を膨らます時には「おおきい」、古い風船を指差しながら「ちいさい」と言っています。
また、「上下左右」や「距離感」の把握もとても上手になっていて、30ピースのパズルを回転させながら完成させることができたり、ボール遊びをしていても相手に向かって投げ返したり、距離に応じて強弱をつけて投げる様子が見られています。
日常生活の中で必要な概念の理解、そして自分自身で思考することができるようになったことがとても大きな変化だと感じています。

よく見られる困りごと

  • 床に散らばったおもちゃと頭を抱える子ども

    適性期をすぎても手あたり次第ものを投げる

    定型発達の赤ちゃんは、10ヵ月以降、物を投げることが少なくなっていきますが、適切な時期を過ぎてもずっと手当たり次第物を投げる障害児もいます。

  • 迷路の上に描かれた乱雑な黄色の線

    迷路遊びのやり方が理解できない

    簡単な迷路でも、指示されている意味がわからず、ぐちゃぐちゃに線を描いておしまいという子どもは多いです。

  • 形が合わず正しくはまっていない木製パズル

    簡単なパズルが理解できない

    型はめなど簡単なパズルでも意図がわからず、適当に置いておしまいとなります。比較する力が育っていないと考えられます。

  • 何度教えても内容が蓄積せず、興味・積極性・好奇心がない。
  • 意味もなくウロウロと動き回る。
  • おもちゃで遊ばず、投げるだけ。
  • 絵本の読み聞かせに興味がない。理解しない。
  • ぬり絵の遊び方がわかっていない。
  • 簡単なルールが理解できない。
  • 数字のような抽象的な概念の獲得が難しい。